五感の内、最も官能を刺激するのは嗅覚ではないでしょうか。視覚よりも触覚よりも、「匂い」というものは原始的な欲求を感じさせる感覚だと思っております、個人的には。
もう亡くなってしまったある人が、雑誌の特集などで芸能人の愛用香水を紹介しているように、作家や作中人物の使っている香水を紹介してくれたら面白いのに、と言っていましたが、私もまさにそう思います。その人の言うように、現物を付録としてつけるのは無理でも(古い小説の場合などは香水自体がすでに存在していない場合もあるし)、なるべく近い香りをムエットに吹きつけて、しおりのように挟んでいてくれているとかね。ペナペナで味も素っ気もないしおりを挟まれるより、そちらの方がよっぽど趣がありますよね。
視覚や触覚から感じる刺激は小説の中でもよく描写されるのに、嗅覚に関しては割合雑な描写で済まされていることが多いなと思うのは、ちょっと考えすぎでしょうか。でも、例えば小説に出てくるある人物が愛煙家だったとしたら、その人物が吸っている煙草の銘柄もきちんと書いて欲しいなぁと思うことがよくあるんです。愛煙家ならば、近くに寄ったらきっとその煙草の香りがするはずだし、そういう事を想像しながら小説を読めるって、素敵なことだと思いませんでしょうか。想像がかきたてられるというか。
和歌などにも詠まれているように、日本は古来から香りを大事にしてきた文化のある国ですから、それを上手く使って行かないと何だか勿体無いよね!個人的には、衣類に香を焚きしめる習慣は是非復活してほしいなと思います(^o^)実際今でも扇子に香を焚きしめたりするもんね(実践中)
ちなみに、アニメ・モノノ怪の「鵺」という回は珍しいことに香道(組香)が描写されているので、香り好きの方にはオススメでおじゃる。源氏香でおじゃる。
香水は、香りは言うまでもなく、ボトルの美しさも楽しみのうちの一つですね
これは栞ではなく恐らく小学生の時に学校から貰ったカードだと思うけど...でも、もしこんな栞にうっとりするような香りが吹き付けられていたら、素敵ではございません?