またしばらく間が空いてしまいましたが、皆様GWはいかがお過ごしでしょうか。勤め人だった時も、それ以前にしたアルバイトでもカレンダー通りにお休みのある職場で働いた経験がないため、元々連休というものを意識しないせいか、私は今年もお休みらしいことはせず、いつも通りほとんど引きこもりで過ごしています。
唯一連休らしいことと言えば、昨日友人たちと蕎麦屋に行ったことぐらいでしょうか。浅草からほど近い、こじんまりとしたいかにも「近所のおそば屋さん」という佇まいのお店で、昼過ぎから日本酒とつまみを味わい、アルコールの力も借りてか最近のお互いの近況に話がはずみ、最後は美味しいざる蕎麦で〆。写真を撮るのも忘れてしまうほど、なんとも塩梅のいい午後でした。外はバシャバシャと雨が降っていたけれど、そんなことも気にならぬほどのくつろいだ気分を味わえました。
そんな時、ふと思い出すのはもうずいぶん前に亡くなった母方の祖父のこと。アルコール依存症気味で、孫であった私以外に対しては、長年暴君で好き勝手に生きていた祖父。食べ物に対するこだわりが人一倍あった祖父。食べるものにケチケチするのをとっても嫌った祖父。「お子様ランチなんて頼まないで、ちゃんとした食事をしなさい」と教えてくれた祖父。残ったものは私の目の前で、みんな祖父がしっかりと平らげてくれた。そしてご馳走様と二人で手を合わせた。食事は命を頂くことなのだと、押し付けがましくない態度で教えてくれた祖父。若い頃はモダンボーイで、活動が大好きで、ガルボが好きだった祖父。死ぬまでポマードを手放さなかった祖父。手をつないだ後は、ほんのり自分の掌にもポマードの香りが移っていたことを懐かしく思い出します。
そんな祖父は、お気に入りの近所の寿司屋さんで、大好きな穴子寿司をたらふく食べ、お酒を飲んで、その翌日にくも膜下出血で呆気無く逝ってしまった。病院に入ることもなく、短気な祖父らしく駆け足のようにこの世を去って行きました。不躾だけど、今思い出しても良い死に様だったように思う。
【里芋の和え物】

懐かしい祖父のことを思い出した今夜の或る日の食卓は、ゆでた里芋の青のり和え。
たんぱくな里芋の風味に、青のりと甘めの味噌がよく合います。